離婚成立後の手続きって大変？

柚月さんの投稿

柚月

離婚成立からの手続きをまとめてみました。
人により状況により、必要な手続きや書類が異なるので、参考にする時は適宜修正下さい。
本人確認書類(免許証等)は、窓口に行く度に提示を求められるため、必要書類としては割愛しています。

前提

子連れ別居済み、住民票閲覧制限済み、同時に改姓する15歳以上の同居子一人あり、健康保険家族被保険者認定済み。

カサンドラ

柚月さんは、モラハラDVを受けて16年・・・
長期に渡る調停を経て、訴訟の末にようやく離婚が成立したのだそう。
居場所を伏せるため、住民票閲覧制限をしたんだね。

離婚成立1日目

自弁から、離婚成立の連絡が入る。
（書類の到着を待つがなかなか来ず、自弁と何度も対応を確認…）

9日目

朝、自弁事務所あてに裁判所からの審判確定証明書がようやく郵送到着。
赤のレターパックで転送してもらう予定だったが、時間がないため（成立後、10日以内に届け出なければならない）急遽事務所に取りに行き、取得。

10日目　

本籍地の役所へ離婚届提出。（審判確定証明書、本籍地以外なら戸籍も要）

住民票秘匿としているため、現住所欄をマスキング申請。

柚月

離婚届は、相手方が役所に開示請求をした場合そのまま提示されるため、秘匿にしている現住所はマスキングしてくれ、という手続きです。つまり、離婚届を出した時点の本籍地は、相手にバレる可能性があります。

子どもが入籍した後も、現住所とは違う所に本籍は置き続けるようにと勧められました。また、DV支援措置は秘匿にしている対象者の名前と紐付いてるので、私と同居子それぞれの姓が変わったタイミングでその都度、管轄の役所に手続きに行く必要があります…

離婚届の受理証明書を発行申請。（言わなきゃ出してもらえない…有料。）

変更前の戸籍、課税証明を取得。
併せて、変更後の母と子それぞれの戸籍ができ次第、郵送してもらう手続き。

住民票の事前登録の改姓変更（誰かが住民票を取得すると通知が郵送されてくるサービス・母のみ）。

年金事務所へTEL、年金分割手続きのための来所予約申込。

居住地の役所へ移動。DV支援措置の改姓手続き（母のみ）。

児童扶養手当の仮申込（離婚届受理証明書…1枚しかないのにコピーではダメと、後日原本も提出を求められました…、所得証明、賃貸住宅の契約書等、必要。新戸籍は後日提出予定）。

医療費助成の申請（母子の健康保険証等、必要）。

児童扶養手当受給者向けのコロナのひとり親世帯臨時特別給付金給付金の申請書類を取得。
この時は2020.10月末まで受付と聞きましたが、後日、翌年2月末頃まで延長になったとの情報もフォロワーさんからあり、今後も変わる可能性があります。申請期間内に書類提出できれば良いそうなので、ギリギリの方はご注意を！
（本人確認書類、口座コピー、給与明細等々が必要）

免許証の変更は、離婚届の受理証明だけでできる所とできない所があるようなので警察署に確認要です。私の所はダメでした…

11日目

子どもの学校へ改姓の連絡。手続きや必要書類の確認、手配。

状況によって必要書類がかなり異なります…。
うちでは、裁判をしていた証明（＝家裁の事件継続書等）、以前の住民票の徐票、現在の住民票等。意外なものが必要だったため、役所に再度行く前に確認しておいて良かった。

19日目

新戸籍（＝母の戸籍）と除籍となった従前戸籍（＝子の戸籍）が郵送到着。（新姓宛で届いたために、一旦郵便局に持ち帰られていた…転送届は先に出しておきましょう…）

ここにきて、入籍届を前もって取得していなかったことに気付く…（子本人の署名が必要）。
提出先の役所へ問い合わせ、なんと全国どこの書式でもそのまま使えると聞き、ホームページに掲載されていた近くの自治体のものをダウンロードし、記入＋子の署名＋押印。（子どもが15歳以上の場合は、離婚届提出時に取得しておくと良いかと…）

25日目

裁判所へ、子の氏の変更申立て（即日）。

子どもが15歳以上の場合は本人が申請します（平日昼間なので学校の授業との調整が必要…）。

変更申立書（15歳未満用と以上用の書式あり。ホームページからダウンロード可）、母と子の戸籍抄本、収入印紙800円、印鑑、子本人の学生証等、必要。即日結審で約1時間後、氏の変更許可証明を取得。

～29日目

公共料金（電気、ガス、水道）、携帯電話、インターネット、銀行、会社、健康保険、学校、クレジットカード、保険（医療、生命、損害、火災等）、iDeCo、住宅貸主、子の習い事、交通ICカード、定期券、通販利用先…等々へ、改姓＋口座変更の申出 or 書類取り寄せ。

すごく多い…忘れてるものもあるのでリストアップ必須。どれがどこまで進んだかもメモしておかないと後でわからなくなる。

不要な口座やクレカは、この際に解約も検討。
この機にまとめたリストを、後日エンディングノートに転記しておくのも良いかも。

webだけで完結できたり書類請求できたり、昔よりはだいぶ手軽にはなっていると感じる。公共料金系は直電必要な所が多いが、電話一本で大抵完了。ネット業者が一番厄介で、ネットで受付けておらず電話してもぐるぐると回らされる…

30日目

従前の役所へ、子どもの入籍届を提出。（入籍届、氏変更許可証、本籍地以外に届ける場合は母子の戸籍抄本も必要）

戸籍抄本の追加取得、住民票徐票等、必要な証明書を改めて取得。
再び、子の入籍が反映後の母の戸籍が出来次第、郵送してもらう手続き。

住民票の事前登録の改姓変更（子のみ）。

年金事務所へ年金分割の手続き（双方の戸籍抄本、審判確定証明書、手帳や通知等基礎年金番号がわかるものが必要）。
手続き後に通知が届くとのことだったため、相手向けの通知上には手続き人（＝私）の現住所は載らないということを、担当者に念押し確認。

31日目

居住地の役所へ、DV支援措置の改姓手続き（子のみ）。

住民票取得（子どもの入籍の情報はまだ反映していないため、母のみ新姓のもの）。

仮申込み済みの、児童扶養手当・医療費助成の申請の不足書類を提出（母と子の離婚届提出後の新戸籍等）。

コロナのひとり親世帯臨時特別給付金給付金の申請（申請書、給与明細の写し等が必要です）。

警察署へ、
免許証の姓・本籍地変更手続き（本籍地変更がある場合、本籍地の記載ある住民票が必要です）。

メインバンクへ、
改姓（母のみ）＋印鑑変更。
学校諸費引き落とし口座の変更手続き。
近日中に予定されてる引き落としや入金は、今月はそのままでも可とのことでしたが、念のため各所へ連絡しておくことを勧められました。

33日目

子どもの入籍後の戸籍が郵送到着！
これは意外と早かった。戸籍の異動は、これで完結！

32日目～

学校へ口座変更控えおよび必要書類を提出。

免許・戸籍・メインバンクが変更完了したことで、一気に手続き可能な件が増え、怒涛の手続きラッシュ。
クレカ、保険等の変更書類が順次到着。書いては出し、書いては出し…。

賃貸住宅の貸し主へ、
居住者と同居者の改姓＋引き落とし口座変更の手続き方法と必要書類を確認し、取得。

勤め先へ、
本人家族の改姓＋口座＋健康保険証の変更申請。

39日目

居住地の役所で母子の改姓反映済みの住民票取得。
すべての銀行へ、母子ともに改姓＋印鑑変更。
不要なものは解約。

40日目

賃貸住宅貸し主へ、
居住者全員の改姓手続き書類、変更後の住民票提出。

順次新姓のキャッシュカードやクレジットカード、ICカード、健康保険証、保険証券や裏書き等が到着。旧いものを破棄。

ここまでくればほぼ終息です！お疲れ様でした！

カサンドラ

お疲れさまでした！！
本当に、改姓関係の手続きの多さにはウンザリしますよね・・・；
結婚で姓を変えるメリットはこれといってないのに、離婚の際にはデメリットがやたらと大きいと感じました・・・しかも、ほとんど女性側にしわ寄せがきていてもはや社会的嫌がらせ；「離婚しなきゃいい」なんてモラハラ男の声が聞こえそうですわ・・・

後日考えていること

診察券や通販利用先は、次回利用する時に変更していく予定。

遺言書の書き直し。
子どもの身の振り方や相続財産の扱いについて記していたが、離婚が成立して前提が変わっているので、もう一度内容を改めなくては…（プロに頼むべき？）

年末調整時に、寡婦控除該当の変更申請が必要。
年末調整に間に合わなかったり忘れていた人は、確定申告で修正が必要。

一通りやって思ったこと

「離婚届→子の氏の変更申立→入籍届」という、時間もコストもかかる面倒でしかない手順を、どうにかしてほしい。

一段階ずつ、間に1週間くらい挟むことになるので、まず１日ではやり切れない前提になっている。
お役所だから平日にしか受付けてもらえないし、シングルワンオペ家庭がそんなに気軽に頻繁に仕事を休めるでしょうか？

離婚届を役所に届けるだけで裁判所に連携とって入籍まで手配してくれるとか、
入籍届も離婚届と同時に提出できるとか、
裁判所も始めから離婚確定と同時に氏変更許可書もつけといてくれるとか…
たった一回役所に行くだけで済むようになってほしい。

離婚届の印鑑不要より、この無駄な手続きと手順を整備して！と思います。
しかしこれをどうにかできる立場の方は、おそらくこんな現状を知ることもないのでしょうね…

戸籍以外の一般的な社会生活の場面では、離婚での改姓手続きがそもそも入り口も作られてない所が数件あり、驚きました。「改姓といったら結婚！」という前提でルートが作られていたり、担当者もその前提で話を進めてきたり。

また、ただ「改姓手続きしてください」とだけ伝えても、姓以外に変更をかけないといけない部分を向こう側から教えてくれるわけでもないので、引落とし（＝入金）口座や、登録情報、家族情報、扶養情報等あわせて変更をかけなければいけないものがないかという視点を自分から提示していかないと、なかなか教えてはもらえません。

これから離婚する方、大変ですが計画を立てて効率よくできるよう、がんばってください…！

えに

柚月さん、ありがとうございました！
手続きに関する詳細な内容だけでなく時系列にされていてとても参考になります。
記事でも触れていましたが郵便物の転居届。
転居届は転居開始希望日の記入欄があるので事前の届け出をオススメします。
仕事をしながらの手続きは時間のやり繰りも大変です。
この記事を参考に膨大な手続きのシミュレーションをしていくといいですね。