こんばんは。カサンドラだよ。
カサンドラ自助会コーナーとして、カサンドラの仲間にシェアしたい内容を綴っていこうと思うよ。
カサンドラ症候群とは
なんだか同棲してみたら・結婚してみたら・子どもが生まれたら、夫と何かすれ違ってばかり・・・
何がどうと説明しにくいのだけど、モヤモヤとする違和感や「え?ふつう・・・そうする?こうじゃないの?」という不安な気持ちを抱えてますか?
夫はもしかしてアスペルガーなんじゃないだろうか?
あなたはカサンドラ症候群になっているんじゃないか?
そう思っているから、ここにきてくれているのだよね。
「アスペルガー症候群」「カサンドラ症候群」は、ようやく社会に知られるようになった。
「発達障害」はもはやめずらしいものではないというところまで来ているように思う。
そこで、改めて「カサンドラ症候群とは」を理解しておいてほしい。
避けたいのは「自分はカサンドラ症候群に違いない」という思い込みに走ることだ。
カサンドラ症候群とは、
- 配偶者がASD(自閉症スペクトラム障害・アスペルガー症候群)であること。
- 夫婦で情緒的な関係が築けないこと。
- それらのことによって、身体的・精神的な症状がある状態。
たとえば、片頭痛・パニック障害・抑うつ・無気力・自己評価の低下とか。
あたしの感覚的なイメージで言うと、虚無感・無力感・心に穴が開いている感じ。
穴の開いたバケツに必死に水を毎日注ぎ、気が抜けず、転ばぬ先の杖になった気分。
夫と居ても寂しくて孤独。夫婦なのに味方と感じない。信じて頼ることができず、そうしたくてもがっかりすることが返ってくることがわかっている。ぐるぐると「どうして?」という想いが渦巻くことがある・・・とかね。
そして、こんな不安な気持ちを周囲に話しても分かってもらえない辛さ。
うまく夫のおかしな言動を伝えられないもどかしさ・・・ね。
一応いっておくけど、「カサンドラ症候群」は正式な病名ではない。
ただ、正式な病名がないからといって、ASD配偶者が病むほど苦しめられている事には違いがない。
カサンドラ症候群の語源
「カサンドラ」という名称は、神話のアポロンに見染められたカサンドラからきている。
アポロンは、口説くためにカサンドラに予知能力を与えたんだけど、その予知能力でカサンドラは自分がアポロンに遊ばれ捨てられる未来を見たわけ。
そんなことが分かっていてアポロンと付き合うわけはないよね。
カサンドラはアポロンを拒んだ。
逆切れしたアポロンは、カサンドラに呪いをかけた。
誰もカサンドラの予知を信じない、と。
興味があったら、神話を調べてみるとカサンドラの悲惨さがよくわかるし、自分自身に重ねてみて、どうすべきかを考えるきっかけになるかもしれないね。
周囲に理解してもらいにくい
人間誰でも愚痴を吐く。
吐いていいんだよ。すべての問題は人間関係なのだから。
誰かの正義が、別の誰かには不都合なことだってある。人間も人間社会も矛盾を抱えているんだよ。みんな幸せでいたいけれど、みんな常に幸せでいることはできないの。心は常に揺らいでいるし、誰かが勝ったら誰かは負ける同じ土俵に居ることもあるし、すべての希望が思い通りになるわけじゃない。
夫にこんな冷たい仕打ちを受けた。
そんな愚痴はママ友女子会の定番かもしれない。
何度言っても靴下を洗濯機にいれてくれないとか
3つ頼みごとをしたのに1つしかやってくれないとか
子どもの世話も満足にできず、子どもの命が危険で預けられないとか
「うちもうちも~~そんなのウチだって同じよ~」
「ちょっと気にしすぎじゃない~?」
「旦那の悪口ばっか言ってるけど、いいとこもあるんじゃない~?」
「あなたがちゃんとやって欲しい事は教えてやらないと~」
「なんでも自分の思い通りになんていかないよ」
これらはあたしが実際にママ友と親に言われた言葉だ。
辛くて飲み会で愚痴をこぼした時、耐えかねて実家に帰りぶっちゃけた時。
あたしに味方はいなかった。
悲しくて涙をこらえていると怒りに変わる。
泣くまいと怒りに変わる。
「こんなにしょっちゅう無視されていいものなの?」
「気を抜いたら家の鍵もスマホも財布も何度も無くしてくるってある?」
「悪口じゃなくて、迷惑で不安で孤独で誰も頼れなくて辛いって言ってんだよ」
「夫がやるべきことを1から10まであたしが指示する必要ってある?」
「なんにも思い通りにならなさすぎてどこまで諦めればいいわけ?」
そして離婚したいと相談したあたしに、当時生きてた父は「お前がアスペルガーだろ」と言い放った。
あなたはアスペルガーだろうと言ったあたしに、アスペ夫は「お前がアスペルガーだろ」と言い返した。
周囲が誰も理解してくれない孤独。
これが地味に辛いのは、きっと人間が社会的動物で群れで生きているからなんだろう。
アスペルガーってどんな障害?
アスペルガーと非常に近しい関係になって初めて、カサンドラ症候群になるわけで、近しい関係に居ない人間にはその辛さは見えにくい。説明するには、アスペルガーってどんな障害なの?と聞かれて答えないといけない。
(未診断の人をアスペルガーと決めつけるのは好くないとかそういうキレイゴトは置いといて)
しかし、アスペルガー症候群とググってみても、ふわっとした答えしか見つけることができない。
- 発達障がいの一つ
- 社会性・コミュニケーション・想像力・共感性・イメージすることの障がい
- こだわりの強さ、感覚の過敏などが特徴
- 自閉症スペクトラム障がいのうち、知能や言語の遅れがないもの
漠然としたことしか書いていないことが多い。
障害者差別になるからとかそんな配慮からなのかもしれないが、カサンドラ症候群の立場からするとそれがどうモラハラとなって妻を苦しめているかまで解説してもらいたいものだといつも思う。
悪く言いたいんじゃない。それは、悪いが事実なんだ。
- 常識がなく、常識を持とうとしない
- 挨拶や謝罪などの基本的な言葉のやり取りをしない
- 状況を判断して自分のやるべき事をやろうとしない
- 傷ついている妻や子どもに同情もみせず我関せず過ごす
- 間違いや失敗を認めず反省をしない
- 叱られたり指摘されたことに反感を持つ
- 自分の得意分野についてはエキスパートで他者を見下す
- 自己肯定感が低く、劣等感から攻撃的になる
もちろん、すべてのASDが金太郎あめみたいに同じ行動をするわけじゃない。
スペクトラム障害とは、あいまいな境界を持ちながら連続している障害という意味だ。
パッと一言では言い表すことができない障害というわけ。
でも、これはASDの障害の本質ではないと思っている。
上記は、その障害が元に引き起こされる二次障害・現象にすぎない。
それは別の機会に書くことにするけど、
こうして日々、カサンドラはモラハラ・不安にさらされ毎日毎日心配を抱えて過ごすことになる。
ちょっとでも言い方を間違えば伝わらない。正確な物言いをしなければ伝わらない。
特に、子育てを始めたら、1人の脳で3人分のタスク管理をすることになる。
脳が疲労するのもお分かりいただけるだろう?
人間は生き物だからね。
疲れるし、傷つくし、精神が参ってしまうなんて誰にでも起こることなんだよ。
コメント
アスペの人が、自分の得意分野を他者に対して見下すって知りませんでした。
うちの夫(アスペの疑い)、運転が得意で、下手な人を見下しているし、運転にかなりの自信を持ってます。
後、こだわりの番組をいくつも録画し、いつも観てます。内容は、日本に来た外国人が、日本の文化や技術に触れ、喜んだり「スゴイ!」と誉められる、日本人と交流するなど。日本人として気分いいのでしょう。
外国人だけど、日本の国語に強い人が出たら、「こいつ外人のクセに日本人より日本語強いんだもんな」と言いました。外国人を見下してるんだと分かってしまいました。
日常的には、話しの流れとはとんちんかんな発言、乱暴な物言いで、周囲を不快にします。
アスペ確定⁉️
コメントありがとうです!
そう、自分の得意分野に関して他者を見下すのは、反動的な行動です。
自尊心が低い場合、なんとか誰かを見下して、自己重要感を上げようとします。
自分の心を守るために、そうすることにこだわってしまって辞めることができない。
得意なことを伸ばし、良い意味での自己重要感や他社貢献感が持てるといいのですが、一度ハマってしまうとなかなか意識を変えるのは難しいのが現実です。
アスペさんでなくても、物事を批判的に見るクセのあるひとは陥りやすいですねぇ・・・。少しずつでも物事を良く見ようとする習慣が付くと改善するのですが・・・