幸せになるために、私は、あなたと離婚したいのです。

結婚しているときはなぜ気付かないのか

モラ夫は要らない

結婚生活をしているときは、それがモラハラだと気づきませんでした。

「お前はストレスもなく生きてていいよな。」
夫は、職場での嫌なことやストレスを私にあてつけました。

でも、金曜日(翌日から休み)になると気分は爽快といった感じで、私にとても優しく接してくる・・・気分の浮き沈みが凄かったんです。

渋滞に巻き込まれればあたり散らし、経済的DVもありました。
何を買ったのかすべてチェックされ、レシートを見せろと言われ、生活費もくれないときもありました。

ゆきさん(2020年3月9日投稿)

えに
えに

「夫婦なんだから苦労はある」世間で言われるこの言葉にモラハラ被害者も縛られてしまうんですよね。

だから辛くても「みんな苦労してるんだ」と自分で自分を騙してしまう。

挙句に「でも暴力振るわないし」と僅かしかない相手のいいところを絞り出し、自分を慰める。

自分の気持ちにもう一度問いかけてみて。

「その辛さ、これからもずっと我慢できる?」と

モラルハラスメントの典型

「モラハラ」とは、 ザックリ言えばモラルによる精神的な暴力、嫌がらせのこと。

  • やつあたり(暴言)
  • 買ったものを全てチェック(支配)
  • 生活費を渡さない(経済DV)

ゆきさんの体験した3つはどれも肉体的に傷ができるものではないけれど、確実にゆきさんの精神を追い込み、心を痛めつける「暴力」だった。

モラルハラスメントのサイクル

モラハラには、サイクルがある。

  1. 蓄積期
  2. 爆発期
  3. ハネムーン期

1~3が繰り返される。
ゆきさんは、この繰り返しでモラ夫の支配下に置かれていた。

蓄積期のイライラやストレスは、少しずつ漏れ出す。
誰だって仕事でストレスを抱えることがあるのは誰もが知っている。
きっとゆきさんも「大変だね」「大丈夫?」と思いやりをもって接したことだろう。

爆発期には、直接的な暴言や支配をあらわにする。
突然の暴力にさらされた時、人はたいていは動けなくなる。フリーズ(凍り付き)と呼ばれる現象で、珍しい事ではない。まして、それが自分が結婚した夫からとなると、パッと飛び立つ野鳥のように逃げるわけもいかない。

ハネムーン期と言われるのは、ゆきさんの夫が金曜日になると機嫌がよくなり、優しく接するようになる部分。爆発の後とのギャップで、あれはあの時だけのことだったのかもしれないと思わせる。

意識的にせよ、無意識的にせよ、このサイクルが繰り返されるのがモラハラだ。

モラハラと気付かないのはなぜか

ゆきさんも、結婚生活をしているときはそれがモラハラだったとは気づかなかった。

ゆきさんだけでなく、モラハラ被害者からはそんな声が少なくない。

第三者が「どうしてそんな人と?」なんて思うのは、何か月単位で繰り返されるモラハラのサイクルをぎゅっとまとめて客観的に聞くから。

1回目の爆発期、妻は驚き、困惑し、フリーズする。
2回目の爆発期、妻はまた起こってしまったそれを後悔する。
3回目の爆発期、妻は夫のハネムーン期を振り返る。
何度も、何度も、だんだん早くなるサイクルに、自分軸を失う。

それは、夫婦だから。
病める時も、愛を誓い、支え合うことを誓った関係だから。
ふたりで問題に取り組めば、解決していけると信じていたかもしれない。

夫婦という相互扶助関係で、相手が「そんな人」だとはじめからは勿論思わないし、交際を経て結婚したのに相手が問題を解決しようともしない人だとは思いたくもないだろう。

ゆっくりと、真綿で絞殺されるように、モラハラは行われる。

モラハラにどうやって気付けるか

身体的DVの場合、周りの人間が気付いて声をかけることもある。
愚痴をこぼしたら、それってモラハラじゃない?と助言をもらうこともある。

それでも、「違うんじゃないか?」と結婚している間は気付きにくい。

私たち夫婦は、こういう関係だ。
私たち夫婦は、これでいいんだ。
私たち夫婦は、互いを必要としている。

そんな思いが出てくるのは、情がある人間なら当然だ。
だけど、それは「洗脳」や「共依存」の状態かもしれない。
だから、辛さに耐えているのは、誰のためで何のためなのか自問してほしい。

辛いのは、大切な人のためだろうか?
大切な人に暴言や暴力をふるうだろうか?
大切な人を嫌な気持ちにしたいだろうか?
この結婚は、対等で尊重があるだろうか?
夫は、妻の私を大切にしているだろうか?

その答えが「NO」だったなら、一旦「夫婦」という関係にあることを脇へ置いて考えてみるのがいいと思う。

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